夏はホラー第1弾 「残穢」小野不由美
あらすじはホラーシリーズの作品も手掛ける著者が久保さんという女性から
「部屋になにかがいるような気がする」という相談の手紙を届いたことからはじまる。
その内容は毎夜、和室の畳をさーっと擦る音が聞こえるというもの。
さっそく、著者は久保さんと合流し、マンションの謎、前住人の消息、そしてマンションが建っている土地のルーツまで遡り調査することに…
そうすると、とある共通点が浮かび上がった。
読みおわったあと、完全に呪われるかと思ったので、私だけ呪われるのはいやだから
母にも読ませとこうと思って母に貸した。
数日後、母はひっくいテンションで「この本、持ってるだけで呪われそう…BOOK・OFFに売ろうよ…」と、涙目で言ってきたので私の作戦は成功した。
まあ、読みおわってもう一年はたつけどべつに、呪われてないので大丈夫です(^-^)
この作品、つまりは土地の穢れにふれた人間が
色んな土地に移り住むとまた、その場所にも障りがおこる…
そして、なんの関係もない人にも呪いは伝搬する…と説明すれば簡単
だけど…
この作品は時代を遡って土地の因縁を明かしていくのがまた怖い。
その当時の風習や文化などが、その土地の因縁、呪いをよりいっそう深めていったのかと思うと、恐怖が増す。
読んだあともズルズル引きずる一品。
私は、最初は映画
映像は洗脳されそうで怖かった。
壁から浮かび上がる赤ちゃんの顔、床下を這いずり回る男
繰返し聞こえる声…精神も視覚的恐怖も抜群だった。
原作は活字だとまた違ったじわじわと内側から侵食されていくような
恐怖にさいなまれるので、これはまず原作→映画…が1番楽しんでみれる順番だと思う。