永沢君目白押し「永沢君、推し!!」さくらももこ
この作品…ちびまる子ちゃんスピンオフ「永沢君」⬇
の…続編みたいなものなのかなあ。
私はこの2冊持ってるけど
いつものちびまる子ちゃんの永沢君を、イメージして読んだら
ガチで永沢君が嫌いになりそうな内容となってます。
「永沢君」では、中学生になった永沢君が
藤木や小杉と一緒にいけてる…いわゆる不良に憧れて
眉毛剃ったり、たばこ吸ったり、ちびまる子ちゃんではなかなかお目にかかれない下世話な下ネタが多くブラックジョーク満載。
おまけに、永沢君の性格の悪さがパワーアップしてまして
けっこう、好き嫌いわかれると思うけど私は好き…かなあ?
この作品で1番びっくりするのは城ヶ崎さんが永沢君に恋をするところです。(しかもかなり歪んだ理由で)
「永沢くん、推し!!」のあらすじ
こちらは、小学生時代の永沢君から
中学生になった永沢君まで四コマで楽しめる作品となっている。
けっこう、さらりと永沢君の鬼畜さを堪能できる一冊となってるんです…
が!
この「永沢君、推し!!」は後半はさくらももこによる小説になってまして、永沢君生誕の詳細が事細かく描かれている。
永沢君の母よしこが破水するところから始まり
父親の秀夫が産まれるのを楽しみに待っているところから物語はスタートするけど、そううまくはいかないのがさくらももこの世界観。
よしこは初恋の相手の名前を永沢君につけようとして秀夫ともめたり
可愛いげのない永沢君に愛想をつかした秀夫とよしこがもめにもめて
よしこは家出、家出した先で知り合った謎の外国人と不倫までする。
ぶじ、秀夫と和解して家に戻るも変な宗教にだまされたり
また、例の外国人とよしこが再開したりと
永沢家の受難がまるで昼ドラのようにどろどろと綴られている。
感想
さくらももこの語りが軽妙で読んでて
暗くなりすぎず、逆に笑えてくるのがふしぎ。
なんだか、小さな悩みなら吹っ飛んでしまうような感覚。
だけど、ちびまる子ちゃんアニメで永沢君を見るたびに
永沢君が赤ちゃんの頃、両親は不和だったんだな…と
この小説の内容がよぎって複雑な気分になる。
まあ、それはおいといて「永沢君、推し!!」は
四コマと小説のほかにも永沢君インタビューや
永沢君と藤木の二人旅、永沢君新聞など
遊び心たっぷりの企画系の記事も載ってるので
薄いページ数だけど、永沢君ワールドをどっぷり楽しめる一冊となっている。
永沢君がどういうやつか心の底から知りたい人はぜひ。
(あんまりいないと思うけども)