読書人間の電子書斎

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【ご当地怪談シリーズ】兵庫の怖い話ージェームス山に潜む老紳士ー 宇津呂鹿太郎

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兵庫県って何があるんだろう…神戸は有名だけど…明石焼きとかなら知ってる。(アニメ「ナルト」の淡路にあるニジゲンノモリに行きたくてそのへんの名物を知りたくてネット検索して知った)

 

そして、タイトルにある「ジェームス山」とは神戸は垂水区にあるらしく

上記の画像がジェームス山の近くらへんだそうです。

異国の雰囲気のあるきれいな場所じゃないですか。

 

…ナルト関連で兵庫県に興味があり手に取ったこの本

昨日読了したのですが、これは兵庫県の人から集収した怪談集になります。

兵庫の怖い話 ―ジェームス山に潜む老紳士―

兵庫の怖い話 ―ジェームス山に潜む老紳士―

  • 作者:宇津呂鹿太郎
  • 発売日: 2018/11/24
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ざっと、表題作のあらすじを書いていきたい。

 

題にもあるジェームス山の老紳士は「開かずの間」というタイトルの話に登場する。

この山は高台で神戸にあるらしい。

ジェームス山にある建物を借りて写真展を行うことになった大学生とその先輩たちは建物の開かずの間に興味をもつ。

大学生は開かずの間の鍵穴をおそるおそる覗くと

中年の男が横になって鍵穴を覗き返していた。

そのことから、大学生のさに起こったふしぎな現象とは…?

 

といった話。

 

☆感想

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このような感じの怪談が短いお話で38話収録されている。

 

カッパのような見た目の臭い謎のおばさんの話など

幽霊なのかどうなのかいまいちわからないふしぎだけどコミカルな話や

 

なぜか、自分にしか見えない猫が大量に見えてしまう謎の話

(ぶっちゃけ、猫好きにはたまらないけどね)

 

亡くなったお母さんが「阪神淡路大震災」の家の倒壊から

娘を助けたという感動する怪談まで多岐にわたり退屈することのない一冊だった。

 

また、この本はイラスト付きなのが良い。 

話をじっくり読んでちょうど恐怖がピークになったところで

ページをめくるとおぞましいイラスト。 

イラストを載せるタイミングが完璧。

 

で、個人的にめちゃくちゃ怖かったのは

31話の「怪談ライブ」

これは、著者の怪談イベントで起きた体験談を載せてるんだけど

そこで、実際に撮れた心霊写真が掲載されている。

 

チョイ怖いイラストからの本物のガチ心霊写真を見せられたら

びびらざるおえない。

 

「これは反則だろー!」(いいぞ、もっとやれ)と心のなかで

二重に叫びながらヒヤヒヤワクワクしながら盛り上がった。

 

この少しばかり蒸し暑かった9月を

ゾワゾワ感で良い感じに冷やして楽しめてくれた作品だった。

 

もし兵庫県に行ったら、ジェームス山行ってみよう。

この本の大学生のような体験をしたりして…

 

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