残穢過激派の私だけど、こちらの「鬼談百景」も読んでみた。
こちら、短編集となっており
やはりどれもゾクゾクする話ばかりで捨て話はなし
また「残穢」の元となる話も載っている。
私が怖すぎるだろ…と思った話は
「どろぼう」
次々と子供を産み続けるご近所さん
いつも、お腹が膨らんでいるんだけど
ある日、会ってみるとそのお腹はへこんでいた
その真相をそのご近所さんの子供から聞いてしまう
という話と
もうひとつ
「続きをしよう」
墓場で鬼ごっこをすることになった子供たち
最初は楽しく遊んでるが
一人ずつ怪我をしてリタイアしていく
子供たちはその異様さに気づいてやめたいのだけど
どこからか聞こえる「遊ぼうよ」という声に抗えず
最後の一人になるまでやめられない鬼ごっこを続ける。
最後に待ち受けていたものは恐ろしいものだった。
この2つの話が怖い
特に「どろぼう」は怖いというより
昨今、ニュースになるような嬰児遺棄事件のニュースを観たときのようなのような胸糞悪さを感じた。
まあ、普通の怪談話とはいっぷう変わった
怖い話が収録されており
どれも、粒どころか大物揃いの怪談本。
名作「残穢」ほどではないけれど
これ一冊で恐怖のどん底にたたきおとされた。
映画化もされているけど
やはり、原作は想像を掻き立てられ
際限なく恐怖が膨らんで襲ってくる。
最高に恐ろしい読書体験をした。