なんちゅーもんを読んだんじゃ(千鳥のノブ風)
この作品は映画化もされているらしく母は観て知っていたらしい
私は原作を先に読まないと映画は観れない謎の体質なので、映画の方は未視聴
と言う事で、なんの事前情報もなく「クージョ」を読みました
★あらすじ
舞台はメイン州
車の修理工場を営むキャンバー家で飼われている子供好きで、飼い主の男の子の学校の帰りを迎えに行くほど賢いセントバーナードのクージョ
ある日、クージョはうさぎを追いかけて穴に入った時にコウモリに噛まれて狂犬病に感染してしまう
その日から唾液が止まらなくなり、光が目に痛く、喉がカラカラなのに水を受け付けなくなってしまう
なにより体の奥底から湧いてくる憎悪
クージョは自分の身体に何が起こったのか分からないので戸惑っていた
しかし、タイミング悪くキャンバー家の奥さんチャリティが宝くじを当てて息子のブレッドを連れて妹の家に行ってしまう
残された夫のジョーと友達のゲイリーは我を失ったクージョに噛み殺されてしまう
そこへ、車が故障したドナと息子のタッドがキャンバー家を訪れる
二人はクージョに襲撃され炎天下の下、車の中で籠城する事になる
★感想
犬に襲われる…ただ、それだけの話なのにひたすら怖い
炎天下の下、車の中で何時間も籠城して衰弱していくタッド、クージョへの抵抗を試みるが負傷を追うドナ
この作品はいつものスティーブン・キングの作品同様、導入部が長く正直に言うと好きになれない登場人物達のどろどろとした人間模様が描かれているんだけども、クージョが人を襲い始めてから読む手が止まらなくなる
しかも、クージョ目線で病に侵され苦しむ様が表現されてるから、クージョが本当に可愛そうで仕方がない、なんで狂犬病のワクチンしてやらなかったんだという怒りが湧いてくるし、クージョが病気だとブレッドが言ってたのに話を適当に流して妹の家に行ったチャリティもムカつく
あえてネタバレは避けて書くけど、この作品は誰も幸せにならないバッドエンド
ドナがクージョをやっつける場面も、攻撃を受けたクージョが「くんくん」鳴いて痛がったりするから「ざまーみろ」みたいにスカッとした気分になれないし
なにより、クージョが元気だった時の可愛さを読者は知ってるから、変わり果てボロボロになったクージョを想像して「もうやめてくれ…」って気分になる
おまけに最後は最悪な鬱展開が待っている
一番の被害者はクージョとタッドだと言える最悪の小説
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★読まなくても良いおまけ【犬猫に噛まれた時の対処法】
私も何度か猫に噛まれてるので、少し言いたいことがある
犬猫に噛まれてもかすり傷程度なら石鹸で洗って絆創膏を貼ってれば治る
でも、血がドボドボ出るほど深くやられた時は、十中八九ばい菌が入ってるので、傷を石鹸でよく洗い血を充分に流す事
傷口をギュッとつまむようにして血を出しながら洗うのがコツ
(漂白剤や酢をかけても良い)
もし家に抗生物質があるなら、それを飲んで速攻で病院に行く事
血は流したまま行ったほうが良い、むしろ止めてはいけない
止まりそうになっても、無理に傷口を絞って血を出す
医師に相談して、抗生物質の点滴と、必要なら破傷風ワクチンをしてもらう事
家に帰った後も、毎日こまめに傷口を石鹸で洗って清潔に保つ
これだけで、治るのがぐっと早くなる
むしろ、これらの対処をしないと腫れたり、悪くすれば手足が壊死するので犬猫に噛まれた時の対処はやり過ぎなくらいしっかりするのが良い
※
ペットの犬猫でも暴れたら素早すぎて手がつけられないので、飼い猫、飼い犬が暴れたら毛布や何かで捕獲して落ち着くまで部屋に隔離しておく
大型犬の場合は逃げたほうが良い
犬猫は可愛いけど、あくまで野生動物
力も強いし攻撃力の塊なのに、人間の都合で家に押し込めてペットとして飼っているのだから、噛まれても恨まない事が大事だと思う