孤独のグルメのもっと孤独なやつ「鬱ごはん」3巻 施川ユウキ
最初にこの漫画に出会い読んだのが確か5、6年前
大学を出るが、就活失敗
フリーターを続け、焦りを感じながらも就活はしたくない
その日をだらだらと潰しながら過ごす毎日を送る「鬱野たけし」
そんな彼の楽しみはいちおう、3食のご飯
…だけど、生来の彼のネガティブ思考のせいか、食を自分の人生に例えて悲観的になったり、コミュ障ゆえ挙動不審になったり、食にありつけても素直に楽しめず世界一まずそうに悲壮感と悲哀を込めそれでいてなんか汚い食レポをする漫画
1巻、2巻はけっこう社会不適合者という面が押し出されどうしようもない人間として描かれていた
不器用でうまく生きれない彼になんだか共感して読み出した作品です
だけど、3巻になると少し様子が変わってきて「おっ」と思ったのでここに感想を書くことにしました
「鬱ごはん」3 施川ユウキ
★あらすじ
3巻になるとたけしは三十代に突入
1巻、2巻の時はネガティブな自分に酔っているのでは?と感じる描写が多々あったけど、3巻ではなんだかたけし自身がだめな自分の現状を受け入れてるように感じた
体を鍛えたり、沖縄での結婚式のついでに沖縄観光したり、温泉旅行に行ったり、鼻毛脱毛したり…相変わらずたけしのネガティブ思考は健在だけど、それでも1、2巻と比べれば自分のペースで少しずつ楽しみを見い出しているのでは…?
★感想
なにより感じた事はたけしが「食」を楽しめるようになっている
身近な食べ物をはじめ、食べたことがない食べ物(アヒージョ)に挑戦したり(コッペパン専門店に朝イチで行ったり)、ウインナーの一番美味い食べ方を試したり、お酒もしっかり嗜んでいる
まあ、それでも生来のネガティブ思考は変わらないけど、たけしは満足してないだろうけど、私にはたけしが自由気ままに食ライフを満喫してるように見える
仕事は先延ばしたが死ぬほどの悩みはない、自分中心の世界「こんなのもいいのでは?」と思ってしまう3巻だった
しかし、この作者さんはなぜこんなに陰キャ独特の思考回路を言語化するのがうまいんだろう?
陰キャ、コミュ障がストレスに感じる事を的確に突いていく
「さよなら絶望先生」の久米田康治先生に続いて新しい天才を発見した気分だ
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4巻も読んだので近いうちにまた、感想をアップします(◍•ᴗ•◍)