このコミックのターニングポイントになったのではないかと感じた4巻
↑3巻ではまだ鬱野は、なんだか自分なりに楽しんで生きてるけどまだ自分の殻の中で生きてるって印象だった
だけど4巻では私達が生きる世界と同じように、鬱野の世界でもコロナが蔓延する
もちろん、バイト先のシフトも減りウーバーイーツの配達員をする事になる
でも鬱野は大したことでもないようにすんなり受けいれ、今までと同じようにひとりプールへ行ったり、手品を習得しようとしたりとゆったりとしたペースを歩んでいく、むしろコロナ禍で鬱野が暮らしやすくなったのではないかと感じた4巻だった
ちなみに作者さんの画力も上がってて若干、鬱野が陰キャ系イケメンに見える
★感想
個人的にこの4巻はお気に入りで寝る前に読むと異様に落ち着くから、何度も読んでる
鬱野は何でもない事で動揺し絶望する人間だと思ってたけど今回は事態を柔軟に受け止め、ウーバーイーツの配達員を始めるために体を鍛えたり、配達の流れを動画で予習してから働く
「あれ?鬱野って柔軟に環境に適応できる人間じゃないか?」としなやかな強さを感じた
なんというか…鬱野は社会人としての「当たり前」に縛られて葛藤してたけど、シフトが減らされても焦らず自分にできる仕事にするっとシフトチェンジするあたり「こいつ、ピンチ耐性強いな」と
言い方悪いけど不自由になれてる底辺はギリギリになると動けるというか、変な所でメンタル強かったりするから、この位の変化はなんとも思ってないのかもしれない(いや鬱野って別に底辺ではないな、私の方があかん)
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黙食が義務付けられてる4巻では鬱野のネガティブひとり飯はうすめに感じたけど「食事は明るい所でしたほうが良い」という言葉と最終話の猫との話で、初めて鬱野が外の世界の生き物や世界と心を通わせ、自分の殻から出てきた感じがして鬱野の心境にも変化が現れてる気がした
この4巻「鬱ごはん」の分岐点になるかも!という予感がする
あと、鬱野が生き物を飼いたくなって、スマホで馬のアバターと夜中に佇んでいる場面はカタルシスが凄すぎて私の頭脳では処理しきれなかったので、一度見てほしい