人生を賭けても良いほど、推していきたいコメディミステリー海外ドラマ
「名探偵モンク」
シーズン8まであります
あらすじ
妻のトゥルーディーを自動車爆弾で亡くした元刑事のエイドリアン・モンク
彼は極度の潔癖症、ocd(強迫神経症)、30以上の恐怖症をかかえている
もはや、生活に支障をきたすレベル
例をあげると、人と握手したら除菌ティッシュで手をふく、部屋のインテリアはは四角か丸で統一し偶数でシンメトリーに並べる、裸恐怖症で自分の裸を見てショックで記憶が飛び夢遊状態になったり、地震の恐怖で言語を忘れるなど…
足踏みワインを飲んでしまい「ああ!足の味がする…足の指の味もしてきた…足の指の間の味だ!」などと有り得ない言い回しをするのも面白い
しかし彼は犯罪コンサルタント(探偵)としての才能があった
精神疾患の特性で少しの違和感に気付いたり、驚異的な記憶力で事件を解決に導いていくのだ
ナタリーや、シャローナといった助手をつれて、ストットルマイヤー警部やディッシャー警部補とともに活躍して、時には恐怖症を乗り越えたり乗り超えられなかったりする名作海外ドラマである
また、モンクさんの引きこもり30年選手のアンブローズ、モンクさんとカウンセラーの取り合いをするライバルのハロルド・クレンショー、モンクさんのストーカーなど…脇役も良い味を出している
また、ゲストも豪華である
オープニング曲がシーズン通して変わらないのも良い
(1回だけヒップホップになった事はあるけど…)
大まかな感想
10年以上前にこのドラマに出会い地味なおじさんが主人公で大丈夫かいなこりゃ…と思いながら観たのだけども、シーズン8もあるのにマンネリもなく1話も面白くないエピソードがなくぶっ続けで観てしまった
吹き替えの角野卓造さんの声もハマってる
怖いものだらけのくせに死体平気だし、ふだんはしょうもない事でビビり散らかしてるくせに犯人とやりあっても次の話ではケロッとしてるモンクさんのわけのわからんメンタルにも魅せられたし
基本的にコメディとして話は進んでいくのに、亡きトゥルーディーの回でしっかり泣かせてくるメリハリが良いドラマなのだ
このドラマってモンクさんが潔癖症だから、伝染る病気の人を大げさに避けたりと感じが悪くうつる事もある
また、精神疾患をテーマにしてるのでけっこう不謹慎なんじゃね?と現代なら炎上しそうな場面もあるんだけど、私のような不安障害などの恐怖症をかかえる当事者のいち感想としては「あるある!」と楽しめる
精神疾患者という重いテーマもコミカルに描かれていて嫌悪感が湧かないのだ
最終回はモンクさんに会えなくなると思い観るのが嫌だったほどだった
だけど、トゥルーディーの真実が明らかになり、エンディングでモンクさん役のトニー・シャルーブによるトゥルーディーに送る歌が流れる
その歌詞がまた観る人に余韻を残して切なくなるけど、モンクさんの幸せを願いながら観終わる事になる
切なさと暖まる心がせめぎ合うすごい最終回だと個人的に思う
海外ドラマ史上、1番きれいに終わったドラマだし、私の人生の推しドラマでもある
Huluで観れるのでBGMがわりに何回も鬼リピしている
落ち込んでいる時もモンクさんを観ていると元気が出るのだ