最近、アマプラで初期の「ちびまる子ちゃん」を見始めました
今放送されてるまる子は良い子ちゃんって感じだけど、この初期の段階まる子のクズさ…というより人間なら誰でも持ち得るずるさ、子供ならではのイジの悪さが描かれてて好きです
これでさくらももこ熱の入った私は、本棚をあさりまくって「もものかんづめ」を再読しました
内容
さくらももこの日常を描いたエッセイ
一話一話が短い順から読みやすい
高校生の頃に意地悪な祖父が亡くなるがその死に顔が面白くて家族で爆笑する「メルヘン翁」
高校生の恋する乙女の頃に書いたポエム「乙女のバカ心」
水虫を民間療法で治す「水虫になった」
睡眠学習枕というバカな買い物をした「明け方のつぶやき」
何でもない日常が面白おかしく、そしてバカバカしく描かれている
感想
漫画はもちろん、さくらももこのエッセイがキレキレで毒舌たっぷり
誰の日常でも起こり得る、しょうもない日常をここまで面白くして笑える文章で描けるさくらももこの才能はやっぱりすごいなと再確認
このエッセイで印象的だったのは「メルヘン翁」の話を読んだ人が怒って「身内の不幸を笑うなんて…」という手紙をさくらももこに送ったエピソード
しかし、これに対してさくらももこはあとがきで「読まなければいい」とバッサリと切っている
昨今、酷い毒親もいるくらいだし身内の不幸を笑う人が最低とは言い切れないよなあ…と同感しながら読んだ
さくらももこは人間がみんな持ってる黒い部分や情けない部分を面白おかしくする天才なんだろうな
(さくらももこ本人にはそんな自覚ないかもだけど)
そして、くだらない日常を読んでるだけで謎に癒やされるこのエッセイも名作
すぐに読めるのでぜひ!