読書人間の電子書斎

〜今まで読んだ本を記録して自分だけの図書室を作るブログ〜

AI vs 教科書が読めない子供たち

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なかなかの問題提起本?

 

この本の流れ

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まず、序盤はAIの仕組み。

AIはいわゆる計算機で人間がいちから

教えていかなくては理解できないことがある。

 

例えば似たような言葉などはAIには理解ができない。

全部、同じだと判断してしまうそうだ。 

その仕組みを私たちの暮らしのなかでも身近な

スマホの音声アシストやGoogle翻訳などの例えで

分かりやすくAIの弱点を解説してくれている。

 

そして、AIの強み。

AIは単純計算は大の得意。

将来、ホワイトカラーといわれる銀行やパソコン作業などの職業は

10年後にはAIにとって変わられてしまいなくなってしまうということ。

 

すると、残るのはメンタル関係や介護員など

人と関わる職業だけが取り残されるが

それらの仕事さえ読解力はおろか理解力がない

柔軟な思考力がない人たちができるだろうか?

というのが、この本のきも。

 

教育現場ではAIでも代替できる能力を育てるような教育しかしていない

そこが問題だという。

つまり、読解力や気持ちを読みとく力がないと

AIができない人間ならではの仕事すら人間はできなくなる。

しかし、ゆとり世代の私でも驚く

確かに教科書への読解力はなかった。数学の問題文とか苦手だったし。 

本などは表面しか読みとくことができない。


…が 


実際の教育現場で働く教員が最近の子供たちは

読解力や漢字の読み間違えなどが多いという

記述を読んだときはちょっと驚いた。

 

残業➡のこりしぎょう
大手➡だいて
用いる➡よういる
物理➡もり(!?)

 

確かにこれでは、教科書は読めないかも。 

 

私が子供のころは雰囲気を「ふいんき」と読む人がたくさんいたなあ。

「ふんいき」だと言い合いをしたことがある。

 

もう、読めないは私の世代から始まっていたのかなあ。 

 

さいわい、私は漢字は読むことは得意、書くのは苦手

(良いのやら悪いのやら)


他にも 

 

アミラーゼという酵素

グルコースがつながってできたデンプンを分解するが

同じグルコースからできていても

形が違うセルロースは分解できない。 

 

(問い)

次の文中の空欄に当てはまる適当なものを選択肢のうちからえらびなさい。

 

セルロースは( )と形が違う

 

1番デンプン 2番アミラーゼ 3番グルコース 4番酵素




この問題よーく考えて読めばわかる。もちろん正解は1番

でも、私、間違えた…私って…私って…( ;∀;)

 

あ、でも経産省の官僚、某新聞社の論説委員までもが間違えたらしい。 

 

要するに、話の深いところまで理解できず

表面しかとらえられないってことか。私も。

 

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

 

感想

 

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確かにこれでは、複雑な人との仕事などは不可能かもしれないと

少し怖くなってしまった。 

 

小学校にプログラミング授業を導入だと話題にもなっているが
それよりも、読解力を身につけさせないと
AI並の読解力しかない人間になってしまうのではと著者も危惧している。

 

AIがとって替わり、人と関わる仕事だけが残されたのに
それすらできないという、未来がきそうでやや心配?

 

ただ、今はネット環境さえあれば

誰でも、商売などができる時代だから 

例え、AIに仕事を取って変わられても

イデア次第で人間ならではの発想で仕事をすることが可能かも。

 

それは失敗もするかもしれない。

挫けるかもしれない、ならどうするか考えればいい。

そこでものをいうのが

発想を転換できる柔軟な思考力、先を見据える力。

 

やはり視野を広げるため知識を「読む力」は必要なのかもしれないなあ。

 

私ももう少し深く読む力をつけよう。

 

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