つい、このまえ、さくらももこの「焼きそばうえだ」を読了した。
さくらももこのエッセイはほとんど読んだつもりだったけど
焼きそばうえだだけなんとなく読んでなかった
理由はAmazonレビューでぼろかすたたかれてたからというものだけど
でも、さくらももこの作品が好きだから読んでみた
結果、やっぱ面白かった、でも、今作はけっこう毒舌多めなので
たしかに人を選ぶだろうなといった印象
大まかな内容は
さくらももこは「男子の会」というものをつくった
男子の会とはお酒を飲んだり、美味しいもの食べて
ただたんにばかさわぎをするだけの会
そのメンバーのなかにTBS社員の植田さんという人がいて
どうやら植田さんは妻や子供にそっけなくされ
住んでるマンションは狭く引っ越したいけどローンがあり
仕事も出世の見込みがない…なんだか、ビミョーな人物
ならばバリに植田さんの焼きそば屋を作ったらどうだ!?
はやれば、支店も出せるし、インドネシア中にチェーン展開できる!
と、いうことで、さくらももこは男子の会のメンバーと力を合わせて
バリに焼きそば屋を作り、オープンするまでの緩い奮闘を描いたエッセイ
※
感想はAmazonレビューで読んだほどひどくはない印象
植田さんも勝手に決められたわりにはかなり乗り気
しかも、バリに店をオープンするにあたって
さくらももこも男子の会のメンバーも積極的に資金を出している
太っ腹だなあと思いながら読んでた
なんだか、金持ちの大人が全力で遊んでる感じがして
読んでるこっちまで、調子に乗っちゃいそうだった
(それが低レビューの原因なのかな)
というか、バリに店をオープンするのって意外と安くできるんだなあとか
色んな手続きだとか、なんか妙な知識が増えた
私が1番つぼったのは
バリの高級ホテルで食事をする少年を眺めながら
さくらももこと男子の会のメンバーが妄想を炸裂させる話
オチが意外すぎて思わず声に出して笑ってしまった
※
焼きそば屋の皿を選んだり、店の看板をさくらももこが描いたり
植田さんの焼きそば屋の初のお客さんがやばいやつだったり
ドタバタした愉快なエッセイだった。