読書人間の電子書斎

〜今まで読んだ本を記録して自分だけの図書室を作るブログ〜

焼きそばうえだ さくらももこ

つい、このまえ、さくらももこの「焼きそばうえだ」を読了した。

 

f:id:ellery0y:20200901024439j:plain

さくらももこのエッセイはほとんど読んだつもりだったけど

焼きそばうえだだけなんとなく読んでなかった

 

理由はAmazonレビューでぼろかすたたかれてたからというものだけど

でも、さくらももこの作品が好きだから読んでみた 

 

結果、やっぱ面白かった、でも、今作はけっこう毒舌多めなので

たしかに人を選ぶだろうなといった印象

 

焼きそばうえだ (集英社文庫)

焼きそばうえだ (集英社文庫)

  • 作者: 
  • 発売日: 2019/08/02
  • メディア: Kindle
 

 

大まかな内容は

 

さくらももこは「男子の会」というものをつくった

 

男子の会とはお酒を飲んだり、美味しいもの食べて

ただたんにばかさわぎをするだけの会

 

そのメンバーのなかにTBS社員の植田さんという人がいて

どうやら植田さんは妻や子供にそっけなくされ

住んでるマンションは狭く引っ越したいけどローンがあり

仕事も出世の見込みがない…なんだか、ビミョーな人物

 

ならばバリに植田さんの焼きそば屋を作ったらどうだ!?

はやれば、支店も出せるし、インドネシア中にチェーン展開できる!

 

と、いうことで、さくらももこは男子の会のメンバーと力を合わせて

バリに焼きそば屋を作り、オープンするまでの緩い奮闘を描いたエッセイ

 

 

感想はAmazonレビューで読んだほどひどくはない印象

 

植田さんも勝手に決められたわりにはかなり乗り気

 

しかも、バリに店をオープンするにあたって

さくらももこも男子の会のメンバーも積極的に資金を出している

太っ腹だなあと思いながら読んでた

 

なんだか、金持ちの大人が全力で遊んでる感じがして

読んでるこっちまで、調子に乗っちゃいそうだった

(それが低レビューの原因なのかな)

 

というか、バリに店をオープンするのって意外と安くできるんだなあとか

色んな手続きだとか、なんか妙な知識が増えた

 

私が1番つぼったのは

 

バリの高級ホテルで食事をする少年を眺めながら

さくらももこと男子の会のメンバーが妄想を炸裂させる話

オチが意外すぎて思わず声に出して笑ってしまった

 

 

焼きそば屋の皿を選んだり、店の看板をさくらももこが描いたり

植田さんの焼きそば屋の初のお客さんがやばいやつだったり

 

ドタバタした愉快なエッセイだった