大人向けの絵本「悪戯王子と猫の物語」森博嗣&ささきすばる
これを読み終えた。
正直、解釈が難しかった、私の解釈でらあらすじの説明を…
天使と使いの猫が下界に済む人間たちの
人間模様を一冊に納めた本を読むという作中作からはじまる物語。
短編…というか、ショートショートみたいになっている
それぞれに題名がついていて
例えば
「奇遇」という話は
主人公の男性がタクシーに追突してしまう
そのタクシーに乗っていたのは一人の女性で
気性は荒く「あんたくらいのまぬけはいないよ」と、啖呵を切った。
その女性が、現在はその、男性の奥さんである…
みたいな
人間同士の不思議な縁を中心に描かれている。
☆感想
この作品、大人向けの絵本とあらすじにも書いてある通り
皮肉やブラックユーモアの効いた話とともにきれいなイラストが楽しめる。
私が特にお気に入りなのは
青を基調にした魚と人魚になった天使のイラスト
引き込まれるような幻想的なイラストで見ていて心が癒される。
そして、この絵本の話も上記にも述べた通り
時にはシリアス、時にはユーモアを交えた
現実にもたまにおきる不思議な人間同士のドラマが描かれている
読者は天使と猫と一緒に
天界で人間の世界をのぞき見しているような気分になれる一冊だった。
あと、著者とイラストレーターは夫婦らしいです。
いわゆる、合作というやつですね。