【真夏の怖い本祭り2021第二弾】「超」怖い話 超-1怪コレクションvol.2
とにかく夏、夏といえば怪談ってことで8月に入り読んだのがこれ
一般人の方から集めた怖い話をこの一冊にぎゅっと集めた短編集
話自体は短いから読めるのだけど、実話怪談だけを集める事をコンセプトに制作した本なのでどの話もとにかく怖いです
とはいえ、怪談?っていう話も混ざってます
虫系のゾワゾワくる気色悪い話や
確かに怖いんだけどユーモアのある話
話を書いたのは一般の方なれど、その文体は個性があり、怪談の質も人それぞれバラエティ豊かなのでどれも楽しく読むことができます。
私が特に怖かったのはやはりこの本の大トリである「予告」
著者が霊の出る家に住んでる女性に話を聞くという構成です
その女性が言うには、猫のケージに生首の幽霊が出た次の日はセーラー服の少女の霊が出るというまるで幽霊がリレーをしてるみたいな話
どの幽霊も無害だけど、体にガムテープを巻きつけた女が出てきた恐ろしい事態が起こる…と女性は語る、その話を聞いた著者の身にも異変が起こる
恐らくこの話、実話だとしたら怪異が伝搬する話だと思うので、この話を読んだ読者や、あらすじを読んだこのブログの訪問者さんの元にも…
……なんて。
★感想
冗談を言ってみたけど、この「超怖い話シリーズ」たくさん刊行されてるし「新耳袋」的な怖いが好きな方にはドツボな本だと思います
私自身が人怖系はいまいち怖いと思えないし「怪談」のくくりに入れるのは邪道だと思ってて「怪談」はやはりなるべく実話で幽霊が登場しないと思っているんです。
その点、この本はライトに読める割に「実話、心霊」としっかり銘打ってくれてるので、安心して読めましたし私の怪談読みたい欲を満足させてくれた一品でした。
正統派の怪談を求めてる方におすすめできる作品です。